ミニトマトは家庭菜園の超入門です。それほどに簡単で、よく実る。家庭菜園の初心者が手にしない理由は「トマト嫌い」以外にありえません。
かくいう僕も過去何年か毎年ミニトマトをやっていますが、基本何もせずとも成功を収めており、今年も収穫こそまだですが、ブリブリと育ち、実をまさに鈴なりにしてくれています。
みんな知ってるミニトマト。これは今年の。
失敗するとこうなる
ちょっと園芸の本とかネットとか見ると「第1花房に確実に着果させること」とか書いてあるんですが、あんまり簡単に成功するもんだから「第1花房に着果させなかったケース」とか想像もしないんですよね。
去年僕はやらかしたから。恥を忍んでそれ見せるから。
よーく目に焼き付けて、同じ失敗をしないようにしてほしい。
どうだこの姿。いっそ枯れるよりおぞましい。
実成り癖のないミニトマトは、つる状にひょろひょろと伸びていくのみのゾンビです。もう、ごめんねして葬るしかない。
なんでこうなったの?
苗を買ってからしばらく、そのまま木陰に放置してしまったため。
光を求めてか栄養を求めてかビヨビヨと茎だけいたずらに徒長し、適したタイミングで花を咲かせられず、そのまま実成り癖もつけられず。
2週間ほど放置した末にプランターに植えたは良いものの、不健康の見本みたいな風態で育ち、最後までに収穫できた実は一桁台でした。
なんでどこかで見切りをつけなかったのかというと、僕はもう、一年前に育てていたミニトマトの姿はすっかり忘れていたわけなので。
いくらひょろひょろでも「これはこういう植物だったな、たしか」とぼんやり育てており、「今年は日照も少ないしいまいち調子悪いな」くらいにしか考えていなかったのです。
今年のミニトマトの健康でマッシブな姿を見て、「あぁ、彼をゾンビのまま生き長らえさせてしまった。あれは失敗だったのだ」と、ようやく認識できたしだいなのです。
ミニトマトを殺さない3カ条
苗を買ってきたら即、植える
アホかというくらい成長が早いので、ぐずぐずしているとOUT。苗ポットの土だけではすぐに栄養が足りなくなるので葉も大きくならず、茎を伸ばすのみになってしまいがちです。
遅くとも2、3日のうちには植え替えましょう。
最初の花が咲いたら優しくいい子いい子する
「いいや、確実に受粉してもらう」とかいいながらやると良いかもしれない。
ほっといても受粉するはずですが、ちょっとぽんぽんしてやったりして、より確実に。最初の花にMAXの愛情を注ぎましょう。
実成り癖のつかなかったミニトマトはもう育てる意味がない。
脇芽は丹念にこまめに摘む
主幹と葉の間から斜め上にワキ毛みたいに生えてくるやつです。
脇芽を育てる方向に栄養を持っていかれますので、冷酷に命を刈りとる感じで。
肥料はけっこう欲しがりますが、大きな鉢ならそこそこ期間あけても大丈夫でしょう。苗ポットは小さいのですぐ土がカスカスになってしまって、ダメ。
つーわけで、以上3つだけやれば、あとは手間のかからない野菜筆頭です。ミニトマト。