中古戸建てのDIYリノベーションの記録。

築40年、取り壊すはずの古家を取得。

念願の
”なにやってもいい家”
中古戸建のDIYリノベーション始めます

初めて家を買った。子どもが生まれるタイミングで家の購入を決意し、僕はDIYが思い切りできる家が、妻はゆくゆく犬を飼いたいから、自然と戸建てが選択肢に。探してたエリアではなかなか見つからなくて、たまたまそれ以外のエリアを見てみたときに引っかかった物件がこれでした。
いじりやすい鉄骨造りなこと。いずれ子供が走り回れる十分な広さがあること。背景の山に溶け込みそうな、お世辞にも綺麗と言えない外観。妙に気になる、古ぼけた物置と庭の佇まい。それらが気に入ったというか、しっくりきて。築40年、取り壊すはずだった古家。念願の、”なにやってもいい家”を手にいれたわけです。
実際何とも不思議な家で、例えば2階の南側和室はなぜかミニキッチン付き、床の間とも押入れとも言えないスペースから、さらに奥の部屋へ繋がる謎の間取りでした(写真大)

えっこれ住めんの?って家

7LDKKという謎の旧間取りは2階の半分が下宿だったそう。かなり汚くて残したい部分は無かったけど“箱”としては非常に魅力を感じたのでした。リノベーションは「ぶち抜きの大空間を作る」「1階にとりあえず住める」ところまではプロに頼む計画。あとは住みながら。

引き渡し~プランニング

まだ他人の生活の匂いが残っているだけに、自分の家っていう感慨もわかず。しかしながら間取りを考えていくのは楽しいものでした。自分で間取りを考え、それについてチェックと見積もりをもらい、不要な箇所を削っていくというやりとりで、計画の決定まで約1ヵ月半を要しました。

計画段階の1ヵ月半、毎週末通う。

まだまだ「自分の家」と実感できないので、ゴミ捨てと掃除を敢行する。プランが決まって着工するまでのひと月半にはやる気持ちを抑えきれ無いというのもあり。結果、家の中から「未知の部分」がなくなり、はやくも愛着が出てきたのでした。

待ちきれずに庭の片付けも

家が自分のものになったので、続いて庭を。他にもやることはあるだろうに。集合住宅の育ちなので「庭仕事」にメチャクチャ惹憧れがあったんですよね。いけ好かないものを「我が庭」からどんどん取っ払っていく。

玄関のドアクローザーが限界

内覧時から気になっていた玄関ドア。クローザーがとっくに限界来てて「バタンッ!」と閉まるのに早くも耐え切れず。まだプランニング中なのに、ヤフオクで買った新品に取り替えて一人満足していたのでした。

古い水周りをセルフ撤去

撤去だけなら簡単なので、洗面台やトイレなど古いものの取り外しは自分で。その分解体費用が少し節約できましたが、「他人の家のトイレ」なんてあんまり気持ちのいい作業ではなく…。

古いキッチンも撤去

なんでこんなに暗いところに作ったんだろうと疑問を抱かずにいられない、キッチン。場所を大きく変えるので、当然撤去します。ガス工事資格持ちの友人にも協力を仰いでガス管までしっかり取っ払いました。

工務店が着工。

ダイナミックに家が変わっていく
中古戸建のリノベーション 壁を大きく抜いた空間

DIYでリノベーションするなんて言っても、完全に一人での作業は現実的でない。時間をかければできるかもしれないけど、工期の間は家賃&住宅ローンがダブルでかかってくる。時間短縮・安全性の担保など考えてある程度までは工務店に入ってもらいました。
どこまでを任せるかの線引きはけっこう難しく、「予算」「時間」「自分でやりたさ」のせめぎ合い。床面積的にも設備的にも、1階が出来上がればとりあえず住める。そう考えて、工務店には1階の8~9割と、2階は壁断熱とサッシの入れ替えのみを依頼。工務店の方も初めこそ「最後まで仕上げない工事」に驚いてましたが、面白がってやってくれたので非常にありがたかった。実際に現場の進捗を目にしていると日々運び込まれる資材の量に圧倒される。それだけでも頼んでよかったと思うほどでした。
このときに自分で解体しながら覚えた家の構造や、プロのやり方をいろいろ見られたことは、その後のセルフリノベにとって大きな財産になりました。

全部DIYでやろうとしない

プランが決まり、さっそく工務店によるリノベ工事が着工しました。さすがに仕事が早い。「DIYリノベ」なんて言っても、危険なところや難しいところ、マンパワーが要るところはプロに頼めばいい。無理していいことなんて無い。

全力で家を壊す

1階を進めてもらっている間に、2階の間仕切り壁をぶっ壊していきます。DIY欲を満たす、予算削減、廃材を綺麗に取っておく、と良いことづくめの上に、60㎝のバールをぶん回すことによるストレス解消ぶりがもう。

ユニットバスの窓の位置

工務店による1階の作業の様子。早くもユニットバスの入れ替えが行われていました。本来は窓側が浴槽側らしいけど、諸事情から逆に。

グラスウールをギュウギュウ

工務店による作業、この日は壁にグラスウールが充填されていた。マンション育ちの僕と妻、戸建ての寒さは想像もつかないだけにやれるだけのことはやろうと、断熱にはしっかり予算を取りました。

窓断熱、予算とのせめぎ合い

工務店により、窓サッシの入れ替えが進んでいます。横桟のない窓はスッキリと美しく、嬉しくなってしまう。しかし元の間取りで部屋数が多い=窓が多いということ。全部のサッシ入れ替えは予算的に厳しく、内窓(インプラス)も各所に併用しました。

間取りの一工夫

トイレと洗面・脱衣場を分けない間取りにしてみた。住んでからの感想としてはかなり満足度高が高く、トイレスペースは最小限ながら空間としては広いというのが良いです。この日はトイレ床のタイル・モルタルを斫って、配管の移動が行われていました。

家のスケール感が変わる

工事は順調に進み、いよいよ吹き抜けを造り、階段を架け替える段取りが。ある日家の中に突如出現した天井高5m越えの空間は、想像をはるかに上回るインパクトでした。

階段にまつわる制約

次の週末、吹き抜けの半分に折り返し階段がかかっていました。上階からの光を遮らない明るい階段が嬉しくも、いくつか不満は残ってたり。階段というものにもさまざまに制約があることを学びました。

天井高を削ってでも

いよいよ工事は最終フェーズのフローリングへ。その前段階として、根太(ねだ)が並べられていました。その間にはスタイロフォームが入ってしっかり床断熱。ただでさえ低い天井高がさらに5cm削られるけど、寒さ対策には及ばない。

工事完了、引き渡し。

思い描いた空間が現実に。
中古戸建のリノベ 杉の無垢フローリング

なんということか、7月頭に強度の喘息で倒れてしまった。2週間の入院中の終わり頃に工事の完了報告を受けました。工事完了後に初めに訪れた朝、まっさらな杉のフローリングに朝日と木漏れ日が美しいくて美しくて(写真大)。反面、2階は壁もできていない、床も貼ってない状態での引き渡しというギャップです(写真小)
さてこれで1階には床があり、バス・トイレがあり、冷暖房も効く。あとはキッチンができれば当面の生活は可能。引っ越しまでにキッチン造作と天井・壁の塗装を急ピッチで進めます。感慨に浸る間もないけど、そう、ここからが楽しい。

あとはたっぷり“遊ぶ”ぜ

引っ越すにはまだまだ中途半端なため、ここから大変に忙しくなります。やることが多くて幸せ。そんでできるのかっていう恐怖が半分。さっそく“新居”に泊まり込んでみるなど。

セルフリノベーション、本格スタート。

多忙を極める熱い夏。
中古戸建のDIYリノベーション 外構

(左上)床全面を養生して、天井と壁をペイント中。 (右上)なんか雰囲気合わなくて気にくわない門柱を撤去。 (左下)ここぞといろんな工具を買い込める幸せ。 (右下)引っ越しの数日前の状況。階段から上は作業靴で。

引越し日を半ば強引に8月末に決めた。グズグズしていると余計な家賃が出ていくから。そこまでの土日は全部合わせても10日強。合間には娘のお食い初め。なのに初めてのモルタルにも手を出しちゃったし、中古戸建の水平垂直の狂いに苦しめられたり、門柱の撤去も始めちゃったり。最後の方は会社帰りにも通って夜中にひっそり作業してました。

いきなりトイレに苦戦…

工程を間違えると作業難易度が上がるという話。トイレ・洗面室に貼るクッションフロアは施主支給の予定だったけど、思わぬ入院で遅れてしまった。そして退院してみれば、まだ床を貼っていないところに便座はしっかり設置されてしまっていたのだ。

白く、ひたすら白く

さまざまな年代、さまざまな汚れ具合の天井ボードを真っ白に塗る。壁もビス穴をパテ処理して塗る。難易度は高くないだけに、呼べる人みんな呼んでの人海戦術でガンガン進める。

ちょっと脇に逸れて、外構を。

力持ちの男手2人とコンクリートハンマーを借りることができたので、物件内覧時から気に食わなかったレンガの門柱を破砕してみる。破壊はあっという間、ガラの処理が大変でした。

きちんとしてないキッチンの計画

キッチンを自分で作ることにしたのは、システムキッチンに気に入るものがなかったから。綺麗すぎるつまらないキッチンは嫌で、どこか隙のある”作業台”然としたのが欲しかったのです。

床も壁も信じられない

角材を使ってキッチンのフレームを作っていくも、なんだかうまく行かない。おかしいな、と思ってあちこち測ったら、どうやら床や壁が完全な水平垂直じゃなかった。床や壁をベースにしてやってきたこれまでのDIYの手法は通用しない…。中古戸建の見えざるトラップに嵌っていたのです。

仮設置ですっかりキッチン

天板の下地まで作ったところでシンクとコンロをそれぞれ入れ込んでみたら、すっかりそれっぽくて嬉しくなりました。また、換気扇取り付けのために家の壁に初めて穴を開けます。

モルタル仕上げ、いま一歩及ばず

コンクリートのキッチン天板にそこはかとない憧れがあったものの、重量が心配だったのでモルタル仕上げに挑戦。工事現場の見よう見真似と想像でやってみたものの、出来は…?

いよいよ床の養生を取る

キッチン台の造作も終わりが見え、いよいよ床一面の養生を剥がしました。無垢板のフローリングを這いずりながら、蜜蝋ワックスを塗りこむ夏の夜。

すてきな炎だわ…

引っ越しの前々日深夜23時。どうにかキッチンが完成しました。翌日、ガス屋さんに来てもらって開栓、無事に火が着きました。このときの感動と安堵感、生涯忘れない。きっと。

初めての戸建ての冬に備え、寝室作り。

ここを、寝室とする。
中古戸建セルフリノベーション 床の傾き

床が窓側に向かって傾いているし、一部は下地合板の段階で高さが違うところもある。根太とスペーサーで傾きを修正するところから始めるなど全くもって面倒だけど、ここを寝室にすると決めたからにはやるしかない。初めての戸建ての冬を暖かい寝室で過ごせるよう、未経験の床貼り、壁・天井の造作に挑んでいく。
とはいえ電動工具の音を怖がる娘、そしてお昼寝の時間と、思ったようには進まない。ゴミを度々カラスに荒らされるのでゴミステーションを作るなど、戸建てならではの悩みも(写真小)。「住み始めちゃえばずっと作業できるからサクサク進むんじゃね?」という見通しがいかに甘かったか。子育て・戸建ての現実を叩きつけられました。

施工期間中はワンフロア生活。

寝室が出来上がるまでは1階のみで生活していました。間仕切りもないもんだから、夜は7か月児の娘が寝る19時で消灯。照明は最小限、テレビ禁止、家事も極力無音。育休中で常時家にいる妻にかなりの負荷をかけてしまいました。

床の傾きをスペーサーで直していく

寝室床、というか家全体が多少なり傾いていて、寝室床を計測すると西側から東へ向かって4mで35ミリ下がっていました。いろんな厚みの合板でスペーサーを作って、傾きを調整していきます。

日に3~4列、フローリング貼り。

いよいよ無垢杉フローリングの出番。切って打ってするだけだろとか思ってたけどそんな楽なもんではなく、娘の機嫌のいいときを見計らっての作業では休日ごとに3~4列がいいところでなかなか進まない。

グッと部屋らしくなる

永遠に思えたフローリング貼りも終わりが見え、壁とドア枠を作るなど。一気に“部屋”って雰囲気になりました。

天井の隙間、どうする?

もとあった部屋をまるきり無視しての新しい間取りなので、天井のちぐはぐぶりがすごいことに。こだわる時間がある人はそもそも天井を全部取り払うでしょうが、いまそんな暇ないんだ。

引っ越して4ヵ月、洗面台が完成した。

(左上)廃材を使って台を作る。 (右上)IKEAの水栓は形がかわいいのと値段が控えめだったのが決め手。 (左下)トラブルを乗り越え仮組み中。 (右下)無事に湯が出て感激。水漏れ等をチェック。

「キッチンのシンクがあるからとりあえず洗面所なくても生活できるね」なんて冗談めかしていたら、洗面台がないまま4ヶ月経ってしまった。寝室もできたことだしと着手するも、大体のイメージしかなかったため改めていろいろアイデアソースを見、どんな洗面所にするかを考える日々。
とある雑誌で見た、アンティーク家具を転用した洗面台があまりにかっこよくて、とはいえおいそれと真似できない造り。少々現実的にして「ただの作業台に洗面ボウルを置く」というコンセプトで作ってみる。材料は2階の解体時に出た廃材を使って。

さぁ、どんなのを作ろうか

資材を住宅ローンに組み込む都合で洗面ボウルはすでに手元にあったんだけど、肝心の台をどうするかはノープラン。改めて過去集めた雑誌などから洗面台をさがし、街中でもあらゆる洗面台に目をやる日々。

資材発注のミスとリカバリー。

購入済みの陶器の洗面ボウルには直径25ミリくらいの水栓取付穴。対してこれも購入済みの水栓は35〜6ミリ程度の穴でないと取り付けできない(配管側のナットが通せない)という事態です。ダイヤモンドコアドリルを使って陶器の洗面ボウルを加工することに。

木工のなんと気が楽なことか

陶器に穴を開けるとか緊張しすぎた。ヘタすりゃ割れるし。それに比べて手慣れた木工はなんて楽なんだろう。腐るほど積んである廃材を使って、サクサク洗面「台」を作っていく。

写真を撮るのも忘れて

どんどん組み上がっていくので、楽しくて、あっという間に完成まで。すっかり写真を撮り忘れてました。水栓・洗面ボウル・台に配管と、問題ない部品が揃ってれば簡単なんですよね。まぁ、初めての醍醐味ということで。

2階と1階を繋ぐ

壁からコツコツ家らしく

引っ越してきたときはハイハイをするかしないかだった娘が一人で歩くようになり、いよいよ工事中の下地むき出し状態でいられなくなってきた。というわけで、寝室のみ出来上がっていた2階に、廊下をはじめフローリングを施工して、2階と1階を繋ぐ。合わせてウォークインクローゼットや水回りなどの間仕切り壁なども作っていく。
まず作るべきは寝室のドア。とりあえずカーテンを吊るしてひと冬過ごしてしまったけど、作業中のホコリが入らないようにちゃんとしたドアにしなければ。端に床を張るだけじゃなく、そういう“付随する作業”がなにかと多い。
また、階段に転落防止のネットを張ったり、キッチン周りにベビーゲートを設置するなど、動きが増した娘の安全に関わるスポット作業も発生してきて、なかなか端から順序だてて施工とはいかないのが辛いところ。

古いドアをリサイズ

ドアを一から作るのも大変なので、古い部屋から外したものに角材を継ぎはぎしてサイズを合わせる。材料費0円の寝室ドアができた。

段取りの力

助っ人の力を最大限引き出す段取りで、一人では半日以上かかりそうな仕事も2時間足らずでした。壁のボード貼りと床の根太まで完了。

床に先立って、壁の造作をすすめる。

寝室の外は廊下を挟んでトイレと洗面所、ウォークインクローゼット、南側の階段横スペースはサブのリビングとします。やることはまず、壁の造作。いくつかは既存の躯体にかぶせるように作らなければならなくて、手間がかかってしょうがない。まっさらから作るほうがぜんぜん楽だな。

ランドリーシュート

2階廊下の水周りの壁造作中に、ふと気づいたこと。「ここの真下、洗濯機じゃん」。洗面所で出たタオルをポイと放り込めたらどれだけ楽だろう…。なんてワクワクしながら床に穴をブチ空けるのだった。

便器を置いてサイズ感を確認

間仕切り壁を作る=部屋のサイズが決まる。もちろん手を動かす前に計画してるけどプロではないのでイマイチ寸法に自信が持てない。現物を置いたりして逐次チェックしながら進めてました。

電線の収まりなど気にしつつ

壁の造作に電線が邪魔なので、鉄柱内に収めるために少々加工。こまごましたところに時間を取られつつ、水周りとクローゼットの間仕切りを完成させた。

音の出ない作業

パテ塗、ペンキ塗りは大きな音が出ないので娘の昼寝中にも進められる。春から始めて季節はすでに夏。焦る焦る…

ブルーグリーンの空間

2階階段横の、居室にするにもそう広くない半端な場所。ここを「セカンドリビング」と名付けてゆったり溜まれる空間にすることに。思いっきり家で遊ぼうと、派手な壁色にしてみました。

集中してフローリングを貼っていく。

素足で歩ける家へ

あれよあれよという間に引っ越しから1年が過ぎてしまい、ここが最後の踏ん張りどき、と一気呵成にフローリングを貼っていく。壁際の加工のなんと難しい、というかめんどうくさいことか。それでもゴールが見えた嬉しさでどんどん作業を進める。娘も寝室を作ったときよりは工具の音に慣れ、家族や友人も手伝いに来てくれ、わりとまとまって作業できた。
そしてついに迎えた完成の日。これでもう作業靴に履き替えずに歩き回れる。最後の仕上げには夫婦で蜜蝋ワックスを擦り込み、完成した喜びのあまり床を這いずりまわった。セカンドリビングに置くソファを探したり、しばしリノベのことは忘れて暮らしを楽しみたい。
なおこの合間の9月、一つの事件があった。ふとしたことから屋根に上がったら、棟包という屋根のてっぺんの金属カバーに錆からの大穴が空いていることが発覚。急遽修理をしたのでした。(写真小)

見切り材を入れる

ウォークインクローゼットはカーペットにする予定。ホコリが目立たなくて済むかな、と。廊下はフローリングなので、異素材の床の境目がきれいに収まるように見切り材を入れた。本当は真鍮にしたかったけど値段が高いのでやめ、たまたま見つけた黒のアルミL字アングルを使いました。

鉋、けっこう好きかも

最後の一列を隙間なくはめ込むために、めっちゃ慎重になる。1mm程度余裕をもって切り出して、鉋(かんな)で削っていくっていうやり方が自分にはやりやすかった。

めんどう極まりない切り欠き

フローリング最終列は柱があったり寝室のドア枠があったりであちこち切り欠かなければならない。4mの長尺の材を何度も動かして細かく加工していく作業は非常に骨の折れるものでした。

作業もある意味“もてなし”だ

わが家を見たいと言っていた友人のブロガー、きょんぴが遊びに来てくれた。こんな家に来る人はなにがしか手を動かしたい人なので、容赦なくこき使う。

もはや“家”だ

10月末の夕方、ついにフローリングを貼り終えた。最後の仕上げに妻と二人で蜜蝋ワックスを塗りこみ、喜びのあまり床を這いずり回ったのだった。

「開けて!」が3回に

2階の階段前に取り急ぎベビーゲートを設置しました。安全を確保できたのはいいけど、朝一番に娘が言う「開けて!」が3回になりオチオチ寝ていられません。

寒さ対策とか、こまごましたところを整えていく

ちょっと気が抜けた二度目の冬

寒いのが嫌いで、冬は動きが鈍くなる。
床が貼り終わって普通の生活ができるようになったわけで、すっかり気の抜けてしまった2016年末〜2017年初頭。壁を塗るのも来客に任せるなどして怠惰に過ごす。
とはいえまだまだあちこち作りかけなのは間違いなく、1階洗面所の鏡の枠を作るとか、ちょこちょこと手を動かしてはいた。ハンガーラックなど作ってクローゼットが整ったこと、使わない2階奥の部屋の手前に冷気対策の壁&ドアを作ったことはなかなか大きなポイントで、思い返してみればさらに“家らしさ”が増した冬でした。

人にスイッチを入れてもらう

また来客があり、僕はだらりとしたかったけど「何でもやるよ!」って言ってもらったので今度はペンキ塗りをやってもらう。見ていたら僕もスイッチが入って、後回しにしていた階段周りの漆喰塗りをようやく進めました。

クローゼットにカーペットを貼る

冷たくない、ホコリを巻き上げない、安い、といった理由でパンチカーペットをチョイス。娘にも手伝ってもらって、両面テープで貼っていきました。角材で作ったハンガーラックを置き、クローゼットとして使えるように。

あり合わせの材料で収納の扉を作るなど。

めんどうだめんどうだ言いながら廊下の収納を仕上げる。寒くて資材買い出しに行く気もせず、端材廃材を使ってなかば実験的に収納の扉を作ってみる。12mmのコンパネを細く切ったやつでも案外作れることが分かった。

大みそかの冷気遮断大作戦

穏やかな2016年末。廃材を引っ張り出してきて、2階奥の未使用スペースとの境に壁とドアを作る。はっきりわかるくらい冷気が来なくなったので大満足の年越し。

廃材置き場になっていた部屋を工作室に作り替える

男の夢、工作室

2017年4月、一身上の都合によりWEB制作会社を退職。そのことが決まってからワクワクしてしまって。え、めっちゃ時間あるじゃん、あれ作ろう、これ作ろう、とリノベしたいところや作りたいものを羅列したら、ありすぎてわけわからなくなった。
落ち着いてまずは工作室を整えるところから始める。場所は廃棄物置き場になっていた1階北側の元和室。まずは頑丈な作業台が要るよなぁ、と思って早速。スライド丸ノコを置き、下には集塵機とコンプレッサーを置いてご満悦(写真大)。天候に左右されず、逐一片付けをしなくてもいい工作スペースを持つのは長年の夢だったので、感激もひとしおだった。

オトコには”基地”が必要なんだ

男は幼少の頃から家とは別に“基地”を欲している。この家を買ったのも、一部屋を工作室に当てられる間取りだったから。プランニングが天上の喜び。

気の向くままにフックとか付ける

1月にザックリ整えてからしばらく使う時間もなかった工作室を、いよいよ本格的に作りこんでいく。頑丈な作業台と据え付けられたスライド丸鋸。気の向くまま増やせる収納。最高。

シンクを取り付けた

ペンキ道具洗うのに洗面所を使いたくないので、敷地に転がっていた古いシンクを持ってきて適当に設置する。気兼ねなく洗えるようになったのが嬉しい。

やりかけを片付けていきます

スッキリと暮らしたい

日々の生活で困ることはなくなったので、利便性を高める方向に向いていく。手始めにデッドスペースだった階段下を活用すべく、大容量の本棚とパントリーを。本棚は雰囲気のいい建築によくある正方形なヤツで、たくさんの本や雑誌がかっこよく収納できるのが嬉しくてお気に入り。自分に合った作り方を発見できたのがとても大きな収穫で、これ以降作る本棚はどれもこの棚を踏襲している。
そのほかにも“とりあえず”だった収納を作り変えるなどして、だんだんと家がスッキリしてきた。トイレ・洗面所の塗りかけの壁なども進めて、キチンとした暮らしにより近づいたような。「後でやろう」の「後」はそうそうかんたんにはめぐってこないもので、5月の陽気と仕事を辞めた解放感の中、先延ばしにしていたツケをできる限り清算していく。

とにかく棚を増やす

細かい収納を作って暮らしやすさアップ。棚板にする厚い板は高いので、リノベの解体時に家のどこかから外した戸板を再利用するなどケチることは忘れない。

憧れの“正方形”本棚

いい雰囲気の建築に付きものの、スクエアな棚は地味な憧れだった。段ボールを積むだけの場所と化していた階段下に、小規模ながら作ってみた。

無計画なリノベで帳尻合わせに苦労する

どっかにパントリー(食品庫)が欲しいなーくらいしか考えていないままここまで来てしまった。行き当たりばったりでスペースを見つけ、隙間を縫うような工作をする。めんどいが無計画のツケだ。

「あとでやろう」で2年経つ

トイレ・洗面は細々したものが多いのにこれまで収納無し。「あとで作ろう」っていったまま2年経ってしまったのです。ようやく考えをまとめ、着手。だらけないうちに一気に作っていく。

非対称の扉

トイレに座っていても開け閉めしやすいよう、左右非対称にした収納扉。これらをつけて、トイレの収納が完成しました。

赤土を混ぜたピンクの漆喰

半端だった漆喰を全面に塗りました。なにかの写真で見たモロッコの素朴な建物が素敵で、似た色を作って塗っていく。

久しぶりに外構に手を出す

気持ちいい季節を満喫してる

庭仕事に憧れていたのに、時間のなさからあんまり遊べていなかった。5月の陽気に誘われ、ここへきてようやく外構や庭に手を出し始めました。
手始めに欲しかったのはリビング窓の外に縁台と階段。次は外用のシンク。その後は玄関周辺の花壇を整えて、好きな植物を植えまくる。こうしてめちゃ気に入る外構になったんだけども、維持がなにより大変だってこの時点ではまだ分かってなかったんですよね。

庭木を減らす勇気

なんか悪いなと思って庭木を伐れないでいたけど、暗くおどろおどろしいのが嫌で思い切ってバッサリ。これまでただの通路だったところがお気に入りのアプローチに変わりました。

庭の落差、60cmを解消する

降りづらく、玄関から回っていたのが庭を活用できなかった一番の原因。そこで縁台と階段を作りました。

廃材を集めてシンクを作る

土いじりのあとで道具や手を洗う。水道とホースでもいいんだけど、シンクがあったら多肉植物の植替えの時にも作業台になるんじゃない?なんて考えて、家じゅうから部品を集めて作りました。

地獄のような植え込み

門柱があったところの花壇は、2年の放置プレイも手伝って地獄のありさま。ここを良い感じの花壇に変えるべく、まずはバッサバサと切って抜いて片付ける

“仮置き”っぽい花壇できた

街中で見かけたものをヒントに、ワイヤーメッシュと杉板で囲った花壇。ライトな感じで玄関前が軽やかになった気がする。

玄関周りを整える。

人をもてなすにふさわしく
中古戸建のDIYリノベ、玄関の壁をイメチェン

人を招くのが好きなくせに、家の顔たる玄関周りはけっこう適当なままだった。引っ越ししてそう経たないうちに作った工作室(当時は廃材置場)のドアはたまたまあった杉板張り。それに合わせて周囲の壁も板張りにしようかとは考えていたけど、コーナーの処理を間違うとカントリー調になりすぎるかとアイデアがまとまらず・・・。
それがある日、買い物に出かけたショッピングモールでショップ内装を見て、発見したのです。さっそく真似してできたのがこの板壁。キモであるコーナーの突合せ(写真小)はほんと、目からウロコでした。板張りだけどモダンで爽やかですらあり、気に入っています。

靴箱の枠までは作ってあった

ほんとうにバカみたいなんだけど、表面の処理が全然思いつかなくて止まってた。なのでスライドで出てくる靴箱の枠まで作ってあったんです。

色やディティールに凝る

靴箱の内側は鮮やかなコバルトブルーにしてみた。見えるところの金具は真鍮で統一するなど、廃材を利用して安価に作ったけどディティールにはこだわってみた。

To be continued…