DIYもある程度上達、というか数を作ったところで、ネジ頭そのままってのが気になるようになる。
というわけで、ビスの隠しかたを書きました。
個人的に思う、DIYの進化過程
多少前後あるだろうけど、だいたいこんな感じで成長していくんじゃないかな。あなたはどこですか?
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ペンキやワックスを塗るようになる
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塗装面のガサガサが気になってヤスリ掛けをするようになる
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シュッとした仕上がりを求めてネジ頭を隠したくなる
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シュッとした仕上がりを求めて、より薄い材料でギリギリの強度を見切るようになる
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木の狂いや分厚さや角の丸みが気になって2×4材を敬遠し始める
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より木材にこだわり始める
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さらなる高みへ・・・!
数をこなすと完成した図が頭の中にしっかり浮かぶので組み立てを焦らなくなるし、各工程の作業が早くなっている。出来栄えにこだわりだして、そのための多少の手間など惜しくなくなってくるんですよね。
僕も例に漏れず、ネジ頭を綺麗に処理しないとなんか気になってしょうがないのです。
ネジ頭の処理その1|座堀り(座ぐり)
こういう処理の仕方ですね。
ビスの頭より少し大きくて浅い穴を掘り、そこからビスを打つ。木の表面より少し中にビスが埋まるので、頭が比較的気にならなくなります。写真はだいぶ深いですが。
ちなみにコーススレッドなど、ビスが自分で埋まろうとするように頭の形状が工夫されたネジもありますが・・・
あくまで下地用。何もせずねじ込むとこうなります。埋まる時に穴の周囲をめくり上がらせてしまったりするので、綺麗な処理にはなりません。
やっぱり、最初にちょっと掘ってあげる手間が大事。
「隠す」ではないけど、手軽さなら、こういう皿取錐がおすすめ。
これは皿ネジがキレイに収まるように穴の周囲を面取りしてくれるドリル刃で、ネジの下穴を開けるのと同時にそれができる優れもの。これで穴あけしたあとにビスを打つと、皿ネジの頭が木の表面に面一(ツライチ)に収まってくれます。
深めに座堀りするなら、ドリル刃はこれがおすすめ。
切れ味がものすごいので、安いドリル刃のように穴の周囲がめくれちゃうことがないのです。
ビスの頭は6mmくらいあるので、8mm径のドリル刃がいいですよ。
左がそれ。右は10本セットの安ドリル刃で開けた穴。これだけの違いが出ます。
座堀り用に8mmだけでも購入をおすすめしたい。これ使うだけでめっちゃ上達した気持ちになります。詳しいレビューは↓
ネジ頭の処理その2|ダボで埋める
座堀りをちょっと深めにした上から円筒形の木(ダボ)で蓋をするやりかた。
こんな感じです。埋めるための木はダボ、または丸棒を使います。
深めに座グリした穴にビスを打ち、その上からボンドをつけたダボを差し込んで、はみ出た分をノコギリで落として、ペーパーがけで仕上げる。
見る角度によっては多少目立つので、基本的には塗装するものに対して使う技かな、と思います。見た目上のアクセントと捉えるのもあり。
全体をオイル仕上げなどにすると、ダボだけ少し濃い色になってちょいかわいい感じになります。
6mmダボだと、一般的なネジの頭と同サイズかやや小さいので、8mmの下穴に8mmのダボがおすすめの組み合わせ。
ネジ頭の処理その3|同じ木で埋める
円筒形の木で蓋をする、という点ではダボを使うのと同じ。
が、クリア塗装やワックス、オイル等、木目が見えるような仕上げをするときの、よりキレイな隠し方がこれです。
やってることは上のダボの時と一緒ですが、埋木錐(うめきぎり)というやつで作った木栓(きせん)を穴埋めに使うのです。
木栓錐(きせんぎり)、木ダボドリルとも呼ぶようです。
こんな感じで、端材にギャッと穴を開ける要領で回すと
円筒形の木栓を作ることができるのです。
本体と同じ木の端材でこれを作ればどうなるか。
色は当然、繊維方向までもが木材表面と合うので、ダボや丸棒よりだんぜん目立ちにくくできるわけです。
特殊なドリルだけど、いうほど高くはない。1本あたり1,000円前後で買えるので、DIYを続けていくなら買っておいて損はないものだと思います。そのつど丸棒とかダボを買う方がのちのち高くつくでしょうから。
だいぶニッチな道具なのでホームセンターだと置いていないところもありますが。
頭が目立たない釘を使う
そういうのもありですよね。
隠し釘なんて言って、打ち込んだ後に横から叩いて頭を落としてしまえるものもあります。
ですが、釘はビスに比べて曲がりやすかったり斜めに打っちゃったりと、少し難しかったりも。
なので僕は、いっぱい小物を作る人にはフィニッシャーを超おすすめしてます。めっちゃ楽で速くてきれいなんですよ、フィニッシャー。
詳しくはこちら参照で! 激推ししてます。
以上、DIYでのものづくりが一歩レベルアップする、ビス隠しのやり方まとめでした。