昨年秋からコツコツと、素人なりに30㎡くらい、無垢フローリングを貼って過ごしました。多数の失敗を乗り越えてコツを体得しましたので、ノウハウをまとめてみます。
ここでは、実際に貼っていく手順やコツをまとめます。
無垢フローリングの貼り方まとめ|道具編
使う道具はこちらにまとめました。
なにはともあれ、下地の調整を完璧に。
あくまでフローリングの貼り方なので、床下地までは割愛します。根太の上に直接施工か、その上に捨て板(コンパネ)を貼った状態からのスタートとなるはず。
これは根太の場合。
ちなみに根太は303mm間隔でおきます。(日本の)合板の規格は尺貫法がベースで、1820mm×910mmだから。公約数の303mm間隔にしておけば、板と板の継ぎ目の下にきちんと根太が入ってくるわけです。
しかし、特に根太の上に直接フローリングを施工する場合はきっちり水平が取れているか確認をしましょう。一部分だけ沈んでるとか一部分だけ出っ張ってるってのが厄介です。その部分が根太から浮くことになるので、十中八九、床鳴りするようになります。薄い板や紙を重ねてスペーサーにして調整を。
可能であれば捨て板(合板)を敷いてビス止めし、その上にフローリングを施工したほうがいいです。安定感が違います。
最初の一列をきっちり揃える
メズザネを壁側にして、貼り始めます。根太にボンドを塗って、材を置いて、オスザネの部分に斜めに釘を打つ。これが基本手順です。
その際ですが、壁がまっすぐになっているとの過信は禁物です。
仮にフローリング材を置いて、進行方向に対して、根太に対してきちんと直角になっているか確認してから進めましょう。ここが斜めになっていると以降全部斜めになります。
始めさえ決まれば、あとは繰り返し。
- 材を必要な長さに切る
- 合わせ目の角をヤスリで落とす
- 仮に合わせて、問題ないか確認
- ボンド塗る
- オスザネにメズザネをしっかりはめる
- 隙間ができないようにあて木して金づちで叩く
- 釘で固定
ひたすらこの手順です。
地道に繰り返す。下手な工夫はしないこと
最初の一列を貼り終わったら、あとは繰り返しです。が、コツというほどでもないですが↑に書いた手順は守りましょう。下手に工夫すると余計な手間が増えます。(経験談)
たとえば
毎回ボンドを塗るのが面倒なので、先に全部塗ってしまおう、とか
→気をつけていてもあて木につき、金づちにつき、なぜか手につき、最終的にフローリング材につきます。また、そうした時に限ってうまく実(サネ)がはまらないとか問題が起き、その間にボンドがどんどん乾き…
固まってしまったらエライコッチャです。半固形のボンドを削り落すのがどれほど面倒臭いことか…。大人しく、毎ターン毎ターン、フローリング材1枚分づつボンドを塗るべきでした。
部屋の寸法に沿って、先にまとめて材をきりだしちゃおう、とか
まず、それが正確なわけないっていうね。過信せずに都度測っては必要な寸法を切り出すか、現物あわせが基本です。
1cm短いだけでパァだし、わずかに長くてもまた電ノコで余分を削る必要があるだわで。この材は別のとこに使うことにして、新しい材からもう一回切り出そう…とかやるくらいなら地道に測って切ってしたほうがなんぼか早いです。
いよいよ最後の一列!
材料そのままの幅ではまることはまずないので、どうやっても長手方向に材を切る必要があります。
そして、貼ってきたフローリングと最後の壁が平行である保証はどこにもないので、ここも現物あわせで寸法を取りましょう。
長さを測って切り出したあと、施工する箇所の手前に置いて必要な幅に1〜2mm
プラスして写しとっていくのが安全。その後、丸ノコで慎重に切っていきます。
丸ノコで切るときに、写真のように少し角度をつけて切っておくとあとではめやすいです。
あとは↑の写真のように実際に置いて上から軽く押し、キツイところを鉋やヤスリで少しづつ削っていきます。これでいけるな、というところで施工面にボンドを塗り、上から踏んではめ込んでいきます。叩くよりじんわり、しっかりと力をかけられるので、踏むのがおすすめ。
最後に、湿気による伸縮でフローリングが浮いてこないように
- 隙間に楔を打つか
- 目立たないところに隠し釘を打つか
- 目立たないところにフィニッシャーを打つ
とよりよろしいかと。
以上、完了です。施工おつかれさまでした。あとはワックスでも柿渋でもオイルステインでも、好きなもので表面を仕上げましょう。ちなみにおすすめは「蜜蝋ワックス」です。