昨年秋からコツコツと、素人なりに30㎡くらい、無垢フローリングを貼って過ごしました。多数の失敗を乗り越えてコツを体得しましたので、ノウハウをまとめてみます。
まずは使う道具・工具のまとめから。
メジャー・尺金(さしがね。L字の定規)・ボールペン
言うまでもないですが、長さを測って記す道具。
とにかく直角が肝なので、尺金はマスト。フローリング材の幅の分がとれればいいのでそんなにでっかいのはいらない。
スライド丸ノコ
一般家庭で揃えるには常軌を逸している工具ですが、そもそもフローリングを自分で貼ろうって考えるところですでに常軌を逸しているので、買っちゃいましょう。
そんな人はどうせウッドデッキとかも作るでしょうから、多量の材を絶対に狂わないように直角に切っていくために費やす集中力と時間を考えれば、十分すぎるほどに元が取れると断言できます。ていうかこれがないとほんと、無理だと思う。
写真のmakitaのやつは僕が使っているものですが、4万円でお釣りがきます。性能・耐久性ともに信用できるものの中では最安と思います。安いものでは2万円以下でも見かけますが、性能のほどは知りません。
丸ノコ
長手方向に切る場合も少なからず出てきます。スライド丸ノコでは対応できないので、丸ノコが必要。
僕は丸ノコは安物で十分というスタンスです。
ただし本体は安くても、刃は精密カット用の替え刃を買いましょう。
紙やすり
縦方向の継ぎ目の角を落とすのに使います。樹種によってはカンナだとうまくいかないので、紙ヤスリが安全です。目の荒さは200〜400番くらいがよろしいかと。
金づち・あて木
フローリング材の実を確実に合わせていくため、とにかく叩きます。必ずあて木をして。あ、釘を打つのにも使うな。
金づちは安物でも十分。あて木はもちろん端材で十分。
釘締め
フローリング材の固定の際、釘の頭を木の表面ギリギリかそれ以上に打ち込むのですが、金づちだけでやると、当然フローリング材の表面に傷がいきます。そうならないように、釘の頭より細い釘締めを当てて打ち込むのです。
ジグソー・ノコギリ
柱やドア周りなど、細かく切り欠く必要があるときに。普通のノコギリでもできますが、ジグソー(電動ノコギリ)があると便利、というか楽です。
無理にmakitaとか買わなくても、これはRYOBIとかでもいい気がする。どっちかというと丸ノコ同様に刃が大事です。
僕はホームセンターのプライベートブランドの安物をかれこれ10年くらい使ってます。
フィニッシャー
根太の上に直接施工するなら不適。捨て板など、合板の上に施工するなら有効とわかりました。特筆すべきはなにより圧倒的な作業スピード。
しかし、フィニッシャーを使うってことはコンプレッサーも使うってことだ。合わせて3万円弱はします。
が、コンプレッサーはめちゃ便利なのでDIY趣味、バイク趣味、自転車趣味、車趣味などあるのでしたら買っといて損はないです。
追記|必要な資材
フローリングは言わずもがな、当然下記材料も必須ですのでお忘れなく。
施工予定日に合わせてAmazonできるのが本当に便利だと思います。すごいぜ現代。
ボンド
道具の方には入れませんでしたが、気が狂うくらいボンド使います。捨て板など、合板の上に施工するときは特に。
詰め替えパックまでいかなくても、大ボトル(750g)はマスト。
今年たぶん、生まれてから一番ボンド使ってる。今日も今日とてフローリング貼り。#セルフリノベ #フローリング #ボンド pic.twitter.com/2iwvGx6gOJ
— みのりん@工事中 (@mnrworks_2015) 2016年10月15日
フロア釘
小学校の図工、中学校の技術からしばらく会っていなかった釘がここへきて一躍脚光を浴びます。床のような、何度もなんども繰り返し負荷がかかるところでは、実は釘が適しているのです。ネジは折れる(破断する)けど、釘は曲がるだけで粘り強いらしい。たぶん合っていると思います。
しかしなぜか、ほとんどの人の頭の中にはネジ>>釘の図式が出来上がっている気がする。それもある面での利点とかじゃなくて、完全なる上位互換的な。かくいう僕もネジ信者ですが。
道具を眺めるだけでワクワクしますね。次回、施工編をまとめます。