中古戸建リノベ、着工前の掃除はどこまで必要なのか

1階ダイニングからリビングを望む

手にした家は残置物と埃だらけ。なんとなく前住人の気配が漂ってる感じでちょっと不気味だ。

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ワクワク優先で始めたけど、必要な工程だった

着工すれば業者任せでスケルトンに近いところまでやるので掃除しなくてもいいんだけれど、せっかくの家に愛着を持ちたいのでしっかり掃除をすることにしました。というか、プランニング中だからといってじっとしてられず、何か手を動かしたくてたまらなかった。そして、結果的にはやってよかったと感じました。

購入後間もない週末。マスク、手袋、ウエス(ボロ布)などを用意し、掃除道具や工具を車に積んで早朝に新居に到着。ふつふつとワクワクが湧き上がってきている。

1階で一番明るい、気分のいいところに拠点を作り、コーヒーを1杯飲んで作業開始しました。初日はまぁ、すごかった。

まずは家中の窓を開けて空気を入れ替える。網戸もボッロボロだったけど、外から虫が入ってくるとかいう心配よりも室内の空気の嫌な感じの方が勝った。ぼろきれみたいなカーテンだなぁ、と思って引っ張ったらあっさりちぎれて本当にぼろきれに。外してゴミ袋へ。室内が少し明るくなった。

その後はポスター、写真、時計、カレンダーなどなど壁にくっついているものをひととおり外す。画鋲やらフックやら、すごい量。延長コードやテレビのケーブルもいっぱい転がっている。
なんだ、この家。

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残すところは重点的にきれいにして「自分のもの」に

キャンプ用のイスまで持ってきて、完全に楽しんでる。

だんだん子どものころの秘密基地作りみたいになってきた。
1階の北、玄関の横の部屋を仮のゴミ置場にして、剥がしたカーペットや棚やらをどんどん運んでいきます。 照明の埃を落とし、窓を拭き、2階の奥からひたすら掃き掃除。特に天井や窓、サッシのレールなど、残す部分は重点的に。
最後にフローリングを拭きあげたら、そこでようやく自分の家になった気がしました。

埃って服の繊維カスや体の老廃物なんかだから、つまりは物質として”前家主の匂い”が残っているんだな。ということを、なんとなく思いました。
残置物や埃がなくなっていくにつれて気味の悪さも薄くなっていったのは、それらを物理的に追い出していったからだろうか。手入れをして、家の中の未知の部分が減っていった結果でもあると思います。未知は怖いから。要は慣れたってことだけど。

残置物は、大きな姿見や、子どもの身長計など、いくつか気に入って残したものもあり。掃除の過程でパーケットフローリングも気に入っちゃって残したかったんだけど、写真で見るより傷みがひどいので断念。

なんにせよ、これでリノベ作業への熱の入り方も違ってきそうです。
掃除って案外、大事なんだな。