DIYにおすすめのクランプと、こんな使い方もできるって小ワザ。


片手で材料を抑えながらでは、ドリルにしろドライバーにしろ、集中して使えません。丸ノコに至っては大怪我をする可能性も。
 
というわけで、DIY(木工)をする上で、クランプはとても大事なアイテムです。
 
正確に位置合わせをしてズレないように仮固定し、両手を自由にする。
そこで初めて心置きなく電動ドライバーや丸ノコを使えるのです。
 
DIYをする人は、電動工具と一緒にクランプを2つ3つ、ぜひ揃えてください。
 

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DIYのために揃えたいクランプの種類

スプリングクランプ

早い話、洗濯バサミのお化けです。
安いので数を揃えやすいし意外と強力に固定できるのですが、欠点は厚いものが挟めないことと、開くのに力がいること。
女性は両手を使わないと開けられないかもしれません。
 
僕は丸ノコのガイド(定規)を板に固定する際によく使います。
汎用性は高いのでいくつか工具箱に転がってると重宝します。
 
 

F型クランプ

ある程度スライドさせてからネジで締め付けることができる優れもの。
薄いものから厚みのあるものまで、スピーディーかつ、かなりの強さで固定できます。
 
これは非常に便利なので一家に4つくらいあってしかるべきじゃないかと僕は常々思っています。
 
 

クイックバークランプ

形状と締め付け方はF型クランプとほぼおなじですが、ハンドルにレバーが付いています。
これを握ることでラチェット機構(一方向にだけ動く)が働いて、じわじわと締め付けを強めることができるのです。
 
ボタンを押すとラチェットが解除されて、一気に開放できます。
ラチェットバークランプとも呼ぶようです。
 
F型クランプよりは締め付け力は弱いけど、片手で締め付け・解放できる手軽さが便利。
 
 

ベルトクランプ

ナイロンベルトで全周を均等に締め付けできるので、箱物、額、椅子などの仮固定に便利です。
入門からは要らないけど、あとあとほしくなるかもしれない。
 

こんなふうに使います。
 
 
 

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初心者がまず揃えたいものは、F型クランプ(F字クランプ)

どれから揃えるべきかと聞かれれば、ずばりF型クランプと答えます。なぜって、圧倒的な汎用性だから。
作るものの大きさにもよりますが、200mm〜300mmのやつを最低2本〜揃えたいところです。対でつかうこともあるので。
 
4個あれば大体のDIYには間に合います。

 
 
スプリングクランプとクイックバークランプの小さめのやつはそんなに高くないので、もう1段上を目指したいなっていうときに2個づつ揃えていくとよろしいかと。
 
 
 

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これは・・・要らないかな

C型クランプ

「シャコ万」とも。
安価で揃えやすく、またかなり強力な固定が可能ですが、DIYレベルでその強さの固定をするかというと・・・。
 
またネジをひたすら回さないと開放・締め付けができないのが地味に時間かかってつらい。
おすすめはしません。
 
 
 

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【小技】板を直角に仮固定するやりかた

ちょっとした台や箱を作るとき、板を直角においてビス打ちしますね。
 

こんな形に。これ、かなり多いと思います。
コーナークランプなんていうそれ用の道具もありますが、L字金具を併用すればF字クランプやスプリングクランプでもだいじょうぶ。
 
 

こんな風に固定できます。
 

もちろんこんな向きも。ちなみにL字金具じゃなくても、角材の木っ端でもうまくやればできます。
 

応用すれば、棚の仮組みだって。
 
 
 

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DIYで上手に作るコツは、仮固定をめんどくさがらないこと

初めに書きましたが、”両手を自由にする”ことがDIYを上手にやる上でとても大事。
 
まっすぐ切る、まっすぐネジ止めするためには当然、工具を正確に使う必要があります。
材料を抑えるのに意識や力を割くのはもったいないし、危険も伴う。
固定はクランプに丸投げしましょう。
 
 

接着も然り。
単に重しを置いた程度では、固まるまでの間にズレてしまったり、板の曲がりが矯正できていなかったり。
乾燥するまでに数カ所クランプをかけて固定してやると、きっちりガッチリと接着剤の真価を発揮してくれます。
 
 
僕自身作ったものの中で、めんどくさがって仮固定せずに作ったものはイマイチ。やっぱりなんだかどこかしらズレて、それをごまかして、歪んで、そんな出来です。
 
きっちりクランプなりで仮止めして作ったものは、ビシっとして細部まで気の利いた仕上がりになります。
細かいようで、そういうところに違いが現れてきます。