スライド丸ノコはDIYにこそおすすめ。機能や選び方をまとめました。

makita,スライド丸ノコ,M244
スライド丸ノコは素晴らしい。本当におすすめなので、その素晴らしさを語りたいと思います。
diyでセルフリノベしたり、小物いっぱい作ったりしたい人はちょっと無理してでも買うべき、神工具だと思う。

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スライド丸ノコの基本機能

スライド丸ノコは、その名の通りスライド機構がついている丸ノコです。特徴は、何度でも正確に同じ切断線をなぞれること。
土台にガイドが付いていて、切る角度も刃の傾きも自在に調整可能。斜め切りとか厄介な寸法でも何ら恐れる必要がないのだ。
スライド丸鋸の動き
こんな動きができます。

スライド丸のこ,切り込み,深さ調整
刃をどこまで降ろすか=どのくらいの深さまで切り込むかをネジで調整することもできます。

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スライド丸ノコでできるいろいろな切り方

正確な角度切り各種

土台についたガイド(木材を当てるところ)に対して丸ノコ+スライド部分の角度を変えることで、正確に角度切りができます。
直角から左右45度まで思いのまま。

普通の丸ノコでは、1本切るごとにガイドラインを引いて、それに合わせて治具をセットして、慎重に切りすすめる…となりますね。
スライド丸ノコは切り始めの位置さえ合わせれば、ガイドラインもいらないくらい。そして切るものが何本あろうと綺麗に同じ角度で毎回切ることができる。

スライド丸ノコ,斜めカット
こちらは額を作っているところ。斜め45度のカット8箇所も、何も考えなくても刃を降ろすだけで寸分たがわず。
初めて触る人でも簡単にできるので、普通の丸ノコよりよっぽど初心者向けと言えます。

溝掘り、切り欠き

刃を降ろす深さを調整できるので、切り込む分を木の厚みより浅く設定すれば、その深さの溝を掘ることができます。
上の額を作っている写真で、ガラスを入れる分の溝彫りもこれで作りました。
スライド丸のこ,切り込み,微調整
左はフローリング材の加工、柱に当たる部分を切り欠いているところ。溝彫りとは違い下まで切ってますが、切りすすめるのを途中で止めています。
細かい幅で何本も切り込みを入れてから不要部分を折ることで、手っ取り早く大きな切り欠きをつくれるのです。

右は板厚を15mmから10mmにしたくて、5mm分を削っているところです。
溝彫りの要領で同じ深さの切り込みを細かく何本も入れておき、あとで不要な部分を折って取り除きます。最後にノミやカンナでさっと表面を整えれば出来上がり。

極々わずかに削る

「材料を必要寸法より短めに切ってしまったら終わり。」
それが怖くて慎重に切ったあまり、逆にちょっと長めになっちゃったっていうこと、DIYやってたらあると思います。

そしたらやっぱり入れたいところに収まらなくて、コンマ数ミリ〜1、2ミリだけどうにか削らないとってことになりますよね。
普通ならヤスリで削るんだけれども、これがまた時間かかるわ角が丸まっちゃったりするわ…。
しかしスライド丸ノコがあればどうでしょう。
刃が左右にぶれることがないので、材の末端を1ミリだけ削りたい、っていう作業も簡単この上なし。
採寸〜墨付けにプロの技を持たないDIYでは、これが地味に重宝するのです。

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そんな工具、DIY程度に必要なの?

初心者や、まだまだ下手な人にこそメリットが大きい工具です。
もちろん「絶対に必要」とは言い切れないけど、あったときの恩恵は計り知れない。

1. 練習なしに正確なカットをものにできる

DIYのみならず、ものづくりの最重要箇所は、部品を正確に切り出すっていうところに尽きます。DIY上級者は、それだけ工具を正確に操る術を知っていて、なんならそのための治具(ガイド)を考案して自作できる人。

対してこのスライド丸ノコは、治具なしで誰にでも正確なカットができるように作られた工具。= 技術習得の時間をかけなくて済むってことです。

2. 作業時間を大幅に短縮できる

プロがスライド丸ノコを使うのはこのためです。
特にフローリングを貼るとかウッドデッキを作るとか、多量の材を絶対に狂わないように切っていく場合に、とてつもない効果を発揮します。

だって、

  • 材一本一本にきっちりガイドを当てて
  • なんならずれないようにクランプをかけて
  • キックバック(材料に刃が引っかかって、丸ノコが後ろに跳ね上がる)しないように慎重に切りすすめて

っていう作業を何十回と繰り返すのに、どれほどの集中力と時間を費やしますか? それを考えれば、スライド丸ノコを導入しても十分すぎるほどに元が取れると分かるでしょう。

それに加えて、重い丸ノコを支えるのに腕力も要らないし、怪我する心配も(ほぼ)ないというありがたさ。ちと高い買い物なのは間違いないけど、補って余りある恩恵をもたらしてくれますよ。

日々の忙しさをやりくりしてなんとか捻出する作業時間、有効に使いたいですよね。
作業にかける時間が限られるDIYこそ、効率UPの工具を導入すべきと思います。
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おすすめはmakita(マキタ)かHITACHI(日立)

安いスライド丸ノコはホームセンターで2万円以下でも見かけますが、性能はどうなのか。

ノコ部分は大差なくてもこの工具の肝はスライド機構の部分で、ここがヨレてるとなんも意味がない。どうせ大枚はたくなら信頼の置けるマキタか日立を選びたいところです。

次の2機種は4万円でお釣りがきます。
性能・耐久性ともに、信用できるメーカーものの中では最安。

makitaのこの明るい緑のシリーズはDIYモデル。僕が使っているものです。エントリーモデルとして必要充分な性能で、これ買っとけば間違いないって思う。

こちらは日立のエントリー機。
スペックは大差ないですが、マキタは312mmまでの幅を切れるのに対してこちらは305mmまでとなっています。
逆にマキタは左傾斜のみですが、こちらは右にも5度だけ刃を傾けることができます。フロア材の壁面の合わせに何かと便利そう。
フローリング材のカットが当面のメイン作業なら、こっちの機種をおすすめしたい。

お金に余裕があればこちら。
価格は上の2つの倍くらいしますが、スライド機構に工夫があってスライドパイプが後方に飛び出さない。壁付けの作業台に置いても影響ないのは羨ましい。

また、刃を傾けるのが左45度のみではなく、左右とも45度までいける両傾斜タイプです。あとは切断ガイドラインのレーザーが出るのが男の子ゴコロをくすぐります。次はこれ買いたい。

ちなみに僕は店頭で買いましたが、でっかくて重いし、持ち帰りが大変でした。
割引も店頭以上なので、Amazonで買えばよかったなって思ってます。

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余談ですが関連記事

スライド丸ノコと集塵機の接続には排水ホースの類がぴったり。
快適な工作室にすべく集塵に力を入れました。水道関係の資材が安くてGOOD

吸塵機を接続するとめっちゃ捗ります。

腰の負担軽減! フットスイッチをつくった。
屈まないで済むの、めっちゃ楽。もっと早く作ればよかったー。

吸塵機用にフットスイッチを作るとさらに捗る。スライド丸ノコを買ったら、ぜひ笑。