これまでの流れ
雨どいの詰まりを直そうと思ったら屋根の端に破損を見つけました。
→台風10号に備えて雨樋の詰まりを直すのだ。
破風板を修理しに屋根に上がったら、別の箇所に穴が開いていました。
→屋根の状態がだいぶ深刻だった件
と、こんな状況です。まったく、忙しい家だぜ(楽しい)
補修部分の観察
発見時にとりあえずの応急処置をした状態。まぁ、ないよりましだったかと。
幅50cmに渡って金属の棟包に穴が空いています。錆びたにしても大きすぎない?
その下の木は穴が空いてボロボロに腐っていました。
下地の補修
錆びた部分を、少し大き目に切り取ってしまいます。腐った木も極力掻き出して。
幸いに、棟木を丸ごと交換しないような腐り方ではありませんでした。まぁ、雨漏りはしていなかったわけだし。
というわけでかなりザッとですが、コーキング材を腐った部分の周りに塗りたくってみました。
ガルバリウム鋼板で、棟包を作る。
下地(棟板)の調整は終わり、続いてその上のカバー、棟包を作っていきます。
近年、外装材人気No.1のガルバリウム鋼板。ほんとにNo.1かは知りませんが建築雑誌とか見てるとたいてい屋根はガルバリウム葺きだったりします。ホームセンターにあっさり置いてあったのですが、個人向けにもそんなに需要があるのでしょうか。
こいつを金切鋏で切り出しまして、プレス機やベンダーなんか当然持ってませんので、壁紙を貼るときに使うヘラと金槌でどうにか折り曲げていく算段です。
意外とできたわけです。
手を切るほど触れることもなさそうな箇所ですが、一応縁は折り返してみます。
のんびりした土曜日の午後、幸いそんなに暑くもなく、風も程よく吹いて気持ちのいい日でした。そんな中、一心不乱に金槌をふるって板金加工。ご近所さんには毎度申し訳ない…。
できました。やはり思った通りに曲げるのは難しく、写真で見るといい感じですが実際にはちょっと折り目がヨレてたりします。けどまぁ上出来の部類かな。
両サイドもおまじないにコーキング。端から侵入した水に備えてですが、このコーキングを乗り越えるほど一気には入ってこないだろうという想定で、ちょっとした堤防程度の気持ち。
作った棟包をかぶせて、側面から釘を打って固定。一応釘の頭にコーキングを塗って、修理完了です。
できた!
こんな感じに仕上がりました。塗装は後日・・・。
一部だけいかにも新品の板なのが、ペンキ代が出せなかったマンマユート団の飛行艇を思い出していいでしょ?
©スタジオジブリ/紅の豚
ちなみにこのしばらく後、よく行くホームセンターで加工済みの棟包が入荷しました。あの板金作業なんだったん…